しばらくすると自分の力だけでは、どうにも治らなかった呼吸もゆうちゃんが準備してくれた酸素のおかけで落ち着いてきた。

ずっと手を握ってくれていたゆうちゃんは私の前髪をかき分けた。

「何があったか詳しくは知らないけどあんまり無茶しないで」
「だって…」

「うん。でもありがとう、本音でぶつかってくれて。僕らはあんな風には言えないから。結衣の勇気がいい方向に作用してくれればいいんだけど」
「…うん」
「さぁ、少し休みな。おやすみ」
頭を撫でゆうちゃんは行ってしまった。

カーテンが閉まり周りの状況が見えない中で冷静になり考えると、森田さんには森田さんの考えや思いがあるのに自分の思いを押し付けちゃったなって思った。

けれど今は歩く元気がない…後で謝ろう。
そう思い少し休むことにした。