俺のセリフを遮ってドアを開け、ついでに叫んだのは真。後ろには永和と由希もいる。
「うるさい真。もうちょっと静かに入って来いよ」
「んなことどうでもいんだよ!なんでてめえらが並んで座ってしゃべってんだ?!」
「なんかまずい?」
確かに今日初めてまともに話したけど、そこまで驚くことでもないよね?
「颯、葵ちゃんと仲良くなったの?」
「うん。葵は大丈夫」
由希も、黙り込んでる永和も多分心配してくれてるんだよな。俺の女嫌い、相当なものだし。
だから本当に大丈夫だって笑って見せると、珍しく永和がクシャって頭を撫でてくれた。
ちらっと横を盗み見ると、まだ騒いでる真を葵がなだめてる真っ最中みたい。