高坂雫ともうひとりデータを詳しく渡されたのはその兄である高坂空。
そんな高坂空とあやめが親しそうに話しているのをみてすぐにわかった。
あやめは彼に恋をしているんだと。
人間の知能っていうのは意外と単純にできているのは知っていたので、瞬時にそう判断した。
だったら大丈夫だ。
きっと彼ならあやめを幸せにしてくれる。
「大丈夫、あやめは何も知らなくていい」
「ただ、もう死にたいなんて思わないでほしい。ただそれだけ」
本当に、僕が望んでいたのはこれだけだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…