* 「天使くん、わたし間違ってたよ」 隣にいるわけじゃないけれど、こうして語りかけたら、天使くんはきてくれるんじゃないかと思った。 「うん。そうだね」 姿がみえたわけじゃないけれど、やっぱり近くにきてくれた。 「生きてるって、すごいことなんだね。生きたくても生きられない人がたくさんいるのに、死を選ぼうとするなんて最低な人間だよね」