病室に向かって歩いていると、グイッと急に腕を引っ張られました。そして、気が付けば私は誰かの腕の中に……。ちなみに、病院関係者以外立ち入り禁止の場所に連れ込まれたので、人目にはつきません。
「おはよう、八重」
「……何しているんですか、園田先生」
私は抱きしめている人物を見上げ、ため息をついてしまいました。これから仕事なのに……。園田颯水(そのだはやみ)先生は私を抱きしめたままです。
「先生、おはようございます。離してもらえませんか?これから林さんの検査に付き添わないといけないので……」
「ん〜……。残念だけど、仕事があるしね」
わかった、と園田先生は私を離してくれました。ようやく仕事ができます。
「じゃあ、今日仕事終わったらどこかでお茶でもしない?」
「サラッとデートに誘わないでください」
私はそう言い、病室に向かいます。でも、胸の高鳴りと赤い顔は誤魔化せません。
園田先生は、この病院で外科の先生をしています。丁寧な診察と確かな腕が有名で、この病院の跡取りでもあります。そんな先生は、私と会うたびにあんなことをしてくるのです。
「おはよう、八重」
「……何しているんですか、園田先生」
私は抱きしめている人物を見上げ、ため息をついてしまいました。これから仕事なのに……。園田颯水(そのだはやみ)先生は私を抱きしめたままです。
「先生、おはようございます。離してもらえませんか?これから林さんの検査に付き添わないといけないので……」
「ん〜……。残念だけど、仕事があるしね」
わかった、と園田先生は私を離してくれました。ようやく仕事ができます。
「じゃあ、今日仕事終わったらどこかでお茶でもしない?」
「サラッとデートに誘わないでください」
私はそう言い、病室に向かいます。でも、胸の高鳴りと赤い顔は誤魔化せません。
園田先生は、この病院で外科の先生をしています。丁寧な診察と確かな腕が有名で、この病院の跡取りでもあります。そんな先生は、私と会うたびにあんなことをしてくるのです。