「あのさ、さっき勝手に先生に言って、嫌だった?」



「・・・聞くだけならって言ったじゃん・・・別に嫌じゃなかったけど。ありがと。ホント、やばかったから」




私は嫌味もちょっと混ぜながら言った。



「よかった・・・って澤原?」



私はその横で、スースー寝息を立てていた。



実際寝てはないけど。



話すのに疲れたから。




「寝るのはや・・・」



騙されている椎名。



「・・・澤原、ホント、似てるよな、アイツに」



・・・アイツ?



歌乃笑のことかな?