ピピピピッ



体温計だった。



そこに映された数字を2人で覗き込む。



「「39度6・・・」」



「・・・よくそれで学校来たな。ソンケーするわ」



「・・・だって朝体調悪くなかったもん」




「言うと思った。とにかく今日は早退しなよ。って先生じゃないけど」



「はーい」



私はおとなしくそう言うと、ソファーに身を預けた。



「・・・澤原?」



「・・・ん?」



「起きてた。話ししてもいい?大丈夫?」



「聞くだけなら・・・」



そう言うと、椎名は話し出した。