「誰も居ねー。澤原、とりあえずそこ座っとけば?」
そう言って、ソファーに座るように促す。
私は言われた通りソファーに座って、椎名に渡された体温計で熱を測る。
「・・・椎名、何で私が体調悪いの気づいて話しかけてくれたの?先生に怒られちゃうのに」
「うーん・・・何となく。俺の幼なじみもさ、体調があんま良くない時多いからさ、見てわかるんだよね、こいつ、体調悪そうって」
そして、間を空けてこう言った。
「・・・幼なじみに、かぶって見えて、つい」
そう言って、ニカッと笑った。
ドキッ
・・・ドキッ?
何だろう。