なんで人気のない公園を指すんだろう。




それにしても、舞子と2人で帰るなんて久しぶりだな。




俺たちは公園のベンチに並んで座る。




しばらくすると舞子は決心したように言った。



「私・・・あと2年、なんだ」



「え・・・何が?」




俺はわかってしまった。




でも理解するのが怖かった。



胸の奥から冷えていく。




「余命、2年、なの・・・」




舞子の声が震える。




昔から体が弱かった舞子は、小さい頃から何度も手術をし、入退院を繰り返していた。



最近では、学校に来ることも難しく、1日来て休んでの繰り返しだった。