まだ時計は8時を回っていないから、そんなに急がなくてもいいのに。 俺は柚琉と顔を見合わせて、舞子を追いかけた。 クラスは2人は同じクラスだが、俺だけは別のクラスなんだ。 「おはよ」 教室に行くと、隣の席に澤原が座っている。 俺が声をかけると澤原は驚いたような顔をして、 「おはよ」 と返事をして、ニコッと笑う。 その笑顔を見るとどうしても舞子を思い出す。