そのあと、椎名はなにも言わなかった。 私は本当に寝てしまった。 気がつくと、私の部屋の天井が見えた。 さっきよりだいぶ、体が軽い。 「・・・ん」 私は少し伸びをして、リビングに行った。 「お、来乃笑、起きた?」 そこには、学校から帰ってきた歌乃笑がいた。 「熱測ったら?」 「ん、測る」 ピピピピッ 私と歌乃笑が覗き込む。 「「37度9」」 おお!!と私は拍手をする。 「高」 歌乃笑はびっくりしている。