「ちょっと! 」


「待って!」


何を言っても駄目だった


私のいる方向と逆の方に、2人は腕を組んで歩いていく。


私は、それをもう止めることは出来なかった


それと同時に追いかけることも出来なかった。


ここに来たのは伊織さんに会うためだった。

実際 伊織さんには会えた。