建物に身を潜めて 声の方に視線をおくった。





そこにいたのは、私を迎えにくる伊織さんの姿と女性の姿だった。



「久美が見つかって良かった」


伊織さんは隣の女性優しく囁いた


「うんありがと 伊織 お願いがあるの」


やめて やめて


「なんだ」


「抱きしめて欲しいのー・・・・・・」


やめて

私は動揺して足音を、たててしまった。