「おい」

伊織さんを見ると眉毛の間に皺を寄せてる。


「あっ、はい! コーヒーですよね伊織さん」


私が、そう言うと伊織さんは眉毛をピック と動かした。



「おい 伊織 の名前を気安く呼ぶんじゃねぇ」


イカつい人が話しかけてきた。

若頭だもんね そんな簡単に 名前呼んじゃダメだよね。

「すみません 氷室さん」

私がそう言うと


「いや、伊織でいい」


と、伊織さんが言った。


「あっ、はい」