向日葵のような君へ~前編~

次の日――

眠い…結局寝れなかった。

でも聞いてみるって決めたんだ!勇気だせ!美月!!

智也「おーい!美月?どした?」

美月「わぁ!!と。と。智也!」

智也「話かけたんだけど…」

美月「ごめんごめん。何?」

智也「いや。もういいや、」

またこれ、最近この言葉多いな…

でも聞くって決めたんだ!
美月「あ。あのね!」

智也「うん?何?」

美月「智也ってどこか怪我したの?」

智也「!!!」

美月「その反応…やっぱり」

智也「待て待て、なんでそう思うんだよ!」

美月「だって昨日大学病院行ってたから…」

智也「はぁ!?お前つけてきてたのかよ!ふざけんな!」

美月「ご、ごめん…やっぱり怪我したの?」

智也「お前には関係ないだろ!」

そのまま智也は教室を出て行った…

どうしよう…

智也に嫌われた。

やっぱり怪我なのかな?

なんで私には何も言ってくれないんだろ…

ねぇ、智也、私のことはまだ好きですか?
私には智也という小学校からの友達がいる。

私は気が強くて小学校4年生時に集団無視にあい、一時期人も関わるのに心を閉ざしていた。

でも智也はこんな私にいつも話かけてくれた。

私は智也に本当に救われた。

そこから私とあいつは仲良くなった。

そんなあいつにも彼女が出来た。

智也の彼女は私のきつい性格が羨ましいと言い、いつも私の存在を認めてくれる。

私はそんなきぃが大好きで、友達になてれ本当によかったと思っている

だから私は全力で応援してる!

それもあって私はあいつから時々相談にのる。

恩返しの思いも込めて。

あいつは言葉足らずで人に頼らない。

簡単に言ったら不器用なやつだ。

だからよく人に誤解をされてしまう。

もちろん、今もだ。

陽菜「まって!!」

智也「何?」

陽菜「あんた!

きぃのことなんだと思ってんの!

きぃはあんたを心配してんの!

その気持ちを踏みにじんな!」

智也「そんなの俺だってわかってる。

でも正直今の俺に美月のことを考える余裕がない。」

陽菜「余裕がない!?ふざけんな!あの子は
あんたのこといつも心配してる。

『智也が元気ないから私が笑わして元気にしてあげよう』

って、毎日言ってる!

そんな子の気持ちを考える余裕がない?バカ言うな!

別に…あんたらカップルが喧嘩仕様が気まずいだろうが興味ない!

でもきぃを悲しませんな!」

智也「だから!それが出来ないんだって!!」

陽菜「智也最近変だよ?」

智也「助けてくれ…もう限界だ。」

陽菜「何があったの?」

智也「ふっ…お前さっきの威勢はどこに行ったんだよ。」

陽菜「う、うるさいなー!別に今は関係ないでしょ!」

智也「まぁ、そんなお前だから俺はいつもお前に相談するんだろうな…」

陽菜「はぁ!?本当にどうしたの?いつもならそんなこと言わないでしょ…」

智也「実は…」

私はこの日智也から全て聞いた。

私は驚きすぎて夢かと思った。

でも智也の切ない顔を見たら現実なんだと嫌でも思う。

昨日は手術をすることにしたという報告をしに行ったらしい。

智也「お願いだ。美月と光琉には言わないでくれ…」

陽菜「それは分かったけど…なんで美月を突き放すような態度をとるの?

怪我=あんな態度をとる理由にはならないと思うんだけど…

むしろ、美月に支えてもらいたいんじゃないの?」

智也「それは…」
俺は陽菜にとうとう言ってしまった。

陽菜なら信用できる。

陽菜は恩返しだとか変なことを言っていつも俺の相談に乗ってくれる。

だからこいつは俺の心友だ。

それに美月の親友でもある。

俺はもう1人で抱え込むのはしんどかった…

陽菜「なんできぃを突き放すような態度をとるの?

怪我=あんな態度をとる理由にはならないと思うんだけど…

むしろ、美月に支えてもらいたいんじゃないの?」

俺は陽菜の言葉の返答に悩んだ。

いや、答えは出ていたのだが…言いにくかった…

陽菜「おーい!聞いてる?急に黙らないでよ。

言っとくけど、事情を聞いてもきぃを傷付けてるのは許してないんだからね!」


ふっ…俺はこいつのこういうとこが好きだ。

(友達としてな!笑)

みんなに平等で事情を知ってもいつも通り接してくれる。

陽菜は優しいんだ…

だから俺は信頼している陽菜だからそ言うことにした。

智也「あのな…美月がサッカーしてたのは知ってるだろ?」

陽菜「うん」

智也「じゃあなんで今はしてないか知ってるか?」

陽菜「ううん、サッカーについて話そうとしたら何かと光琉とかきぃが話題を変えてくるの!

なんでかな?」

智也「実はな…」

俺は美月の過去を話した。

陽菜「何それ…酷い…
ってかなんで智也は知ってるの?美月から聞いたの?」

智也「いいや、あのことを知ってるのはここなら光琉くらいだろ…」

陽菜「ならなんで…」

智也「あいつは、いや、あいつら2人のコンビプレーはサッカーをしてる奴らなら少しは名が通っていた。

それくらい有名だった。

だから美月も光琉もそれぞれ強豪中学に行くのだと誰もが思っていた。

もちろん俺もその1人だ。

けど…
美月と光琉はここに来た。

そりゃここはサッカー部は強いが光琉はここよりもっと強いJrYouthのチームを育成するような中学から誘われていた。

それをけってここに来た。

それはサッカーしてる奴ならありえない話なんだ。サッカーするやつなら絶対に行く。俺だって行く。でも光琉はここを選んだ。

それに美月に至っては女子サッカー部がここにはないのに来たんだぞ?

おかしいって思って前に理由を聞いたんだよ。そしたら、光琉…

『あいつが心配だから』

って答えた。」

陽菜「あいつって美月?」

智也「何も言わなかったが多分そうだ。だから俺は調べた。

そしたら美月の身に起こった事がネットに出ていた。

もちろん相手チームはその後問題になって美月には謝ったらしいが…あんなのであいつの心が癒えるわけない。」

陽菜「確かに…それで?」

智也「俺の今の状況を考えてみろ。俺は自分のせいではあるが足を故障した。

サッカーが少なくとも原因に関わっている。治るかも分からない。

そして試合に負けたのは間違いなく俺が足が痛いのに無理し続けて出たからた。

少しではあるが美月の過去と少し似てないか?」

陽菜「もしかして…」

智也「俺の今の状況こそ、あいつにとってトラウマなんじゃないか?

このことを知ったらあいつはどう思うんだろうか。

あの事がまだ乗り越えれてないからあいつは俺ら2人に言わない。

隠している。

それなのに俺のせいであのことを思い出して苦しくなるかもしれない…俺はそれが嫌だった。」

陽菜「……そんな。」

智也「だからお願いだ。あいつには言わないでくれ…」

陽菜「分かった…ただし条件がある!」

智也「?」

陽菜「1人で抱え込むのはやめて。何かあったら私に絶対言って!」

智也「!!!
お前…優しすぎんだろ…
ありがとう。」

あの時はこれが最善策だと思っていた。
でも…
俺はこの判断が間違っていたのかもしれない…
智也と喧嘩した日から陽菜の様子がおかしい。

明らかに智也と何かあったのだと思う。

でも陽菜は私のためにいつも行動してくれる。

きっと今回もそう。

だから私は陽菜が言ってくれるのを信じようと思う。

それに今日はいよいよ1年記念日の日だ!

智也とはなんも約束はないが…

きっと大丈夫。智也は覚えてる。

ただ…

あれからまだ少し気まずい…

でも登下校は一緒にしてるんだ。だから話すならこの時しかない!
美月「智也、おはよう☀」

智也「おはよう。相変らず朝から元気な…」

美月「私が元気じゃなくなったらあと何が残ると思う?」

智也「えっ?バカ?」

美月「えっ、可愛さとかないの?」

智也「ない!!」

ガーン…

美月「酷い!泣くよ!」

智也「ごめんごめん…うそうそ!許して!」

なんかこの感じ懐かしい。

今なら言えるかな、

美月「なら…今日放課後デートしよ!」

智也「はぁ?中学生はまっすぐ家に帰らないとだろ。」

美月「なんでそういう時だけ真面目なのよ!お願い!今日だけ!」

智也「なんでそんなに今日にこだわるの?」

えっ…智也本気で言ってる?

本当に忘れてるの?
美月「と、智也?今日なんの日か知ってる?」

智也「?」

美月「今日は1年記念日でしょ!!」

智也「あっ、そうだった。」

美月「その反応…やっぱり忘れてたんだね…」

智也「まじでごめん!」

美月「ううん、いいよ。仕方ない。じゃあ少し早めの誕生日プレゼントあげる」

智也「あ、ありがとう…」

美月「じゃ、今日は先に教室行くね。また教室で会おうね…」

やばい…絶対不自然だったよね。

泣きそう。

もう本当に智也私のことはなんとも思ってないのかな?

中学生の恋ってこんなもんなのかな?
やばい…完全にやってしまった…そうだ。

今日は1年記念日だ。

美月のあの顔…くっそ!!

考える余裕がなかったなんて言い訳が通用するわけない。

ただでさえ心配かけてるのは分かってんのに。


智也「おい、陽菜ちょっと相談が…」

陽菜「何?」

俺はさっきあった事を全て陽菜に話した。

陽菜「あんた!なんで今ここにいるの!!
今は私よりきぃを追いかける事が重要でしょ!!

なにやってんの!あの子は今頃泣いてるよ。」

俺はこの言葉でやっと目が覚めた気がした。

そうだ、俺は何やってんだ。

なんであの時追いかけてないんだよ…くそ!

陽菜「今からでも間に合うんじゃない?」

俺はその言葉を合図に走り出した。
智也「待てよ!美月!」

ビクッ!

智也に泣き顔なんか見せちゃダメ!

ほら、早く笑って?

智也が好きだと言ってくれた笑顔を見せないと。

美月「何?智也?」

智也「はぁはぁ…」

美月「ほら、まずは息を整えて!笑」

智也「本当にごめん…まじで…」

美月「それはもういいって笑笑

仕方ない!」

智也「言い訳になるんだけど、最近忙しくて」

私はこの言葉に少し胸がチクッとした。