教室の前までやってきた
車椅子は慣れてないから少し時間がかかったかな…
でもやっぱり少し緊張するな…
でも行かなと…私は大きく深呼吸をして重たい教室の扉を開いた
ガラガラ―――
私が入った途端静かになった
3時間目はちょうど担任の授業だったらしい
担任「おー、岡田。大丈夫か?大変だったな…」
美月「いえ、心配かけてすみません」
担任「そうか。なら席につけ。
授業続けるぞー」
担任は授業を続けた。
私も席に付きノートを取り出した
私を見る視線は多かった。
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
授業が終わった。
やっぱり1週間も休んだからすごく進んでるな…
はぁ。高校どうしよ…
どこに行こうかな…
なんてことを考えていると…
光琉「おい、美月。大丈夫だったか?」
光琉が話しかけてきた
でも私は光琉と距離をとることを決めたんだ
私といると光琉にまで被害が及ぶから
それに今光琉といるのはしんどい
美月「うん」
光琉「その足どうしたんだ?」
美月「別に…」
光琉「別にって…」
美月「それだけ?私勉強するからどっか行ってくれない?」
光琉「美月…?」
私は光琉を無視し、1人でいることに決めたんだ。
美月が階段から落ちた
その事実は俺たち3人にとって衝撃的だった
あれから美月は救急車で運ばれていった
陽菜「ねぇ、きぃ大丈夫だよね…」
光琉「あ、当たり前だろ…」
俺たちは不安が募ってくばかりだった。
すると…
玲奈「きぃなら大丈夫だよ!それよりさ今日の放課後遊ばない?」
梨沙「いいね!たまにはパァーっと遊ぼうよ!」
2人が何か言い出した
玲奈「そんなきぃのこと考えなくても大丈夫。
怪我とかしても軽いって🎶」
梨沙「そうそう。3人が気にすることなんかないよ〜」
おちゃらけた2人に俺はついにキレた
智也「お前ら!ふざけんな!!!」
玲奈・梨沙「智也?」
智也「美月は俺にとって大切な存在なんだ…それなのに遊びに行く?気にするな?
お前ら2人は美月のことなんだとおもってんだ」
光琉「俺も美月が大切だ。今のは2人がおかしいと思うな」
陽菜「きぃは私の親友なの。これ以上きぃをバカにしないで」
光琉も陽菜も思ったことは同じでそれぞれ静かにきれていた。
梨沙「何それ…私達は3人を元気にしようと思って言ったのに…」
玲奈「酷い…」
2人は走ってどっかへ行ってしまった
智也「俺、言いすぎたかな…」
光琉「あれは仕方ない。俺だってそうなるわ」
陽菜「あの二人は後で私がなんとかしとくわ」
智也「ありがとう」
光琉「それよりも今は美月だな、」
陽菜「えぇ…」
智也「あの血の量はエグイな…何もないといいけど」
大丈夫心のとごかでそう思っていたが俺たちは不安が取れなかった。
1週間後―――
あれから美月は学校に来ない。
担任に聞いても分からないと言われ光琉にも連絡が行かないらしい
智也「美月大丈夫かな」
光琉「もう、あれから1週間か…」
智也「それより、スカウトの件どうするんだ?」
光琉「まだ迷ってる。」
智也「だよな…」
光琉「今は美月のことだけを考えていたい。」
智也「俺も同じ…」
もう授業シーズンで周りの奴らはどこか焦っていた。
でも俺たち3人は美月のことだけをずっと考えていた
3時間目―――
今は担任の授業
今日も美月は休みなのかな…
これが終わったら担任の元へ聞きに行こう
なんてことを考えていると
ガラガラ
突然、教室の扉が開いた
視線を向けると…そこには
車椅子に乗っている美月がいた
美月は何も無いように自分の席へ向かいノートを取り出した
俺は固まったままだった
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
授業が終わった。
光琉は直ぐに美月の元へ向かった。
俺と陽菜もその様子を見ていたら…
美月の様子がおかしい…
陽菜「きぃ、なんかおかしくない?」
智也「だよな…」
すると光琉が
光琉「放課後、集合」
それだけ言って自分の席へ行き顔を伏せた