美月「まぁ。あのこと知る人いないし、大丈夫だよ!光琉は心配しないで!」
光琉「分かった…でも俺にはなんでも言えよ!」
美月「ありがとう」
とその時…
智也「おい、2人で何話してんの?」
美月「ううん!なんでもない!
ところで智也は昨日部活をサボってまで病院にいたって聞いたんだけど、本当?」
智也「別に、お前には関係ないだろ…」
光琉「おい!そんな、言い方…」
美月「そっか、分かった。」
俺には幼なじみがいる。
そいつはいつも明るくて元気なやつだと言われる。
でも俺は違うと言うことを知っている。
あいつはいつもみんなの前で強がっているだけだ。
あいつはあのことだってまだ乗り越えれてないのに心配かけたくないからと無理している。
その証拠にサッカーの試合見に来てって言っても何かと理由を付けてまだ1回も来てない。
でもそんなあいつにもとうとう彼氏が出来た。
それもサッカーがめっちゃうまいやつ。
それを考えると美月はよく頑張ったと本当に思う。
よく、幼なじみ間の恋愛を聞かれるが俺はなんとも思わない。
あいつは妹のような存在だ。
きっとあいつもそう。
だから彼氏が出来た時もなんとも思わなかった。
これであいつにも幸せがくるって思ってたのに…
最近あいつらはおかしい。
智也もだが、美月もだ。
ギクシャクしてる。
何があったんだ?
美月も智也も絶対人を頼ろうとない。
俺の願いはただ1つ…
美月が心からまた笑ってくれること
ただそれだけだ。
はぁ…またか…あの日以来毎日手紙が入っている。
これが全部ラブレターとかならいいのに笑笑
毎日同じメモ帳に赤いペンで定規を使って
『死ね』『ビッチ』『この世から消えろ』
とまぁこんな手紙が入っている。
さすがに限界だ…
でもまだ被害が少ないから大丈夫!
それからも手紙と戦っていく日々だった… 。
でも私は誰にも相談しなかった。
私と手紙の戦いは続き、気づけばあと1週間後で付き合って1年だった。
でも私達のギクシャクはまだある…
智也記念日覚えているかな?
そんな不安があったが私は信じるしかなかった…
昼休み―――
美月「陽菜ー!今日の放課後暇?」
陽菜「暇だけど?なんかあった?」
美月「私達の記念日智也の誕生日に近いでしょ?だからなんかプレゼントを買って一緒に渡そうと思って…」
陽菜「あっ、もうそんなたったか!ってかプレゼントはどうするの?」
美月「私達まだ中学生でお金もないし、無難に手袋かサッカーの道具とかをあげようと思う。」
陽菜「あっ!いいね!ってことは今日の放課後選びに行くの?」
美月「それもあるけど…」
陽菜「けど?」
美月「あと智也の好きなチョコを作りたいんだけど、私料理ダメじゃん…陽菜めっちゃ上手いからアドバイスをと…」
陽菜「えっ、私毒味係?嫌だよー…
きぃのやつまじでゲテモノじゃん!」
美月「えっ、それは言い過ぎ!笑笑
でもそれを智也には上げたくないし…」
陽菜「確かにね…仕方ない…なら条件!」
美月「何?」
陽菜「私が作るのみてアドバイスをしてあげる!ただし!味見は全部光琉にしてもらって!」
美月「えっ、そんなに食べたくないの?」
陽菜「うん!笑笑
あっ、でも光琉にも内緒よー!言ったら絶対嫌って言うから!」
美月「分かったよぉ…」
放課後――
陽菜「サッカー道具も買った事だしスーパーにいって材料調達しますか!」
美月「そうだねー!」
私たちはたわいもない話をしながらスーパーに向かっていた。その時…
陽菜「ねぇ!あれって智也じゃない?」
美月「えっ、ほんとだ!」
陽菜「どこに行くのかな?最近あいつ様子おかしいし、尾行しようよ!」
美月「えー…いいのかな?」
陽菜「大丈夫!きぃを心配させた罰!!笑笑」
結局私達は尾行をすることに決めた。
後々後悔することになったのに…
美月「あっ、やっと止まったね…
ってか、ここって…大学病院だ。」
陽菜「なんで智也がこんな所に…」
美月「やっぱどっか悪いのかな?病気とか?」
陽菜「そんな泣きそうな顔をしない!大丈夫!」
美月「でもぉ…」
陽菜「今からチョコ作る気分にならないね…また後日にする?」
美月「うん…ごめんね。」
陽菜「美月に振り回されるのは慣れたし!笑笑」
美月「ありがとう♡」
陽菜「はいはい、それじゃバイバイ!」
陽菜と別れてから私は急に不安になった。
どうしよう、智也病気なのかな?
ってかあの病院って確かスポーツ外傷専門の有名な先生がいるんだよね。
もしかして智也怪我したのかな?
結局私はこの日寝れなかった。
次の日――
眠い…結局寝れなかった。
でも聞いてみるって決めたんだ!勇気だせ!美月!!
智也「おーい!美月?どした?」
美月「わぁ!!と。と。智也!」
智也「話かけたんだけど…」
美月「ごめんごめん。何?」
智也「いや。もういいや、」
またこれ、最近この言葉多いな…
でも聞くって決めたんだ!
美月「あ。あのね!」
智也「うん?何?」
美月「智也ってどこか怪我したの?」
智也「!!!」
美月「その反応…やっぱり」
智也「待て待て、なんでそう思うんだよ!」
美月「だって昨日大学病院行ってたから…」
智也「はぁ!?お前つけてきてたのかよ!ふざけんな!」
美月「ご、ごめん…やっぱり怪我したの?」
智也「お前には関係ないだろ!」
そのまま智也は教室を出て行った…
どうしよう…
智也に嫌われた。
やっぱり怪我なのかな?
なんで私には何も言ってくれないんだろ…
ねぇ、智也、私のことはまだ好きですか?