なにかあったのだろうか?
智也「どうした?」
梨沙「美月のとこにいくの?」
智也「あぁ。約束してるからな。」
梨沙「智也は美月のことまだ好きなの?」
智也「当たり前だろ。あいつは俺の自慢の彼女だ。」
梨沙「ふーん。そっか。」
智也「もう、いいか?」
梨沙「待って!これで最後!」
智也「なに?」
梨沙「美月はきっと今日来てないよ。」
智也「なそんな訳ないだろ。」
梨沙「だって、美月言ってた。智也のこともう好きじゃないって」
智也「……嘘だ!」
梨沙「私は智也の為を、思って言うね、今日は私と帰ろ?美月のとこには行かないで」
梨沙が言っていることは本当なのだろうか。
梨沙は俺の為に練習とかにも付き合ってくれる良い奴だ。
梨沙が嘘をつくはずがない。
なら、美月は?
俺が悩んでいると…
ふと光琉の声が頭に流れた。
『逃げんなよ』
そうだ!
ここで梨沙の言う通りにしたらまた俺は美月から逃げることになる。
俺はもう繰り返したくない!!!
智也「ごめん!梨沙!!」
俺は梨沙を振り切った。
美月…美月はどこだ。
スタンドを見渡しても美月はいない。
そうだ!携帯!!
俺は直ぐに美月に電話をかけた。
でも…
美月が出てくれることはなかった。
脳裏に梨沙の言葉が響く。
美月は今日来てない。
その事実が俺をどん底へと突き落とした。
なんで、なんでだよ。美月。
もう一度1から、始めようって。
美月、お前がそう言ったんだろ?
もしかしたら美月はサッカーを見るのもトラウマで試合を見たくなくて来てないんだ。
だからきっと時間をあけたら来てくれる。
俺はそう思い、ずっと美月を待った。
2時間後―――
辺りは真っ暗。
スタンドにいるのは俺1人。
でも美月なら来てくれる。
俺は、そう信じずっと待っていた。
すると…
???「はぁはぁ…」
誰かの走ってくる声が。
もしかして美月!?
そう思い、周りを見渡すと、
そこに居たのは…
陽菜「やっぱりここにいた。」
陽菜だった。
智也「なんでお前がここに!?」
陽菜「梨沙から聞いた。智也がずっと美月のこと待ってるって」
智也「梨沙が?」
俺はあの時梨沙を振り切ったはず…
なのになんでずっとし待ってるの知ってるん
だ?
陽菜「梨沙、ずっと智也をみてたんだって…でも帰るか様子が全く感じなかったから私に電話してきたの。」
智也「そうだったのか。」
陽菜「智也、もぉ帰ろ?」
智也「でも、まだ美月が…」
そう言うと陽菜は深呼吸をした。
そして…
陽菜「智也!もう目を覚まして!?美月はもう来ない!あの子は約束破ったの!」
そう言った。
陽菜「美月は!逃げたの!智也から!」
智也「そんなわけない!美月はそんなやつじなゃい!」
陽菜「智也!!!現実から目を背けないで!」
陽菜にそう言われ俺は今の現状を受け入れるしか出来なかった。
智也「そんな。美月が…なんで…」
俺はそう言って地面へ崩れ落ちた。
陽菜「智也、一緒帰ろ?」
陽菜は俺に手を差し伸べた。
俺は…陽菜の手を取った
私は大会に行かないと決めた時から智也と距離が出来ることを覚悟していた。
いや、智也だけでは無い。
私は陽菜や光琉でさえも私は裏切ったのだ。
あの日、智也から沢山のLINEと電話が来た。
私は電源を切った。
電話に出たら智也に何を言われるかが怖かった。
でも…
声が聞きたい。会いたい。
私の心はいつも矛盾だらけ…
でもこの道を選んだのは自分だ。
だから仕方ない。
あの大会には玲奈も梨沙も応援に行ったらしい。
噂ではそこで智也と梨沙は急速に仲が良くなったらしい。
光琉と玲奈もそうだ。
陽菜はやはり、玲奈と梨沙と仲がいいようで最近は学校では仲良し5人組としてみんなから注目を集めている。
私の居場所だったのに…
みんな私のことを忘れたかのようだ。
私は智也、陽菜、光琉とはもう完全に話さなくなった。
完璧に深い溝が出来てしまった。
だから噂で私と智也が別れたと言われている。
確かにもうそうなのかもしれない。
智也はきっと私のこと何とも思ってないんだ…
だったら私も智也のことをもう忘れるべきだよね。
何度もそう思ってるのに、忘れられないのはなんでだろう。
好きって思ってしまうのはなんで?
会いたいよ。
抱きしめてよ。
助けて
もう、苦しいよ。
どうやったら智也のことを忘れられるの?
陽菜も…
陽菜は私のことをどう思ってるの?
親友って思ってるのは私だけなの?
ねぇ、陽菜。
教えてよ…
光琉…ごめんね…
逃げないって、もう一度信じるって言ってたのに裏切っちゃった。
私やっぱり弱いね…
きっと光琉はこんな私に愛想つかしてるよね…
やっぱり私はこうなる運命なんだよね…
結局最後は1人になるんだ…
もう、全てが嫌になった。
光琉side
美月が俺に
『智也を信じて待つ』
そう言った。
美月のあの決心した顔を見たら俺も覚悟決めないとな。
そう思い、俺は智也の元へ行った。
智也と改めて話しお互い思っていたことを打ち明けた。
そのおかげで智也とまた距離が縮まった。
もちろん陽菜ともだ。
だが智也と陽菜と元に戻った途端玲奈と梨沙とも距離が縮まった。
美月ではなく…
最近、陽菜は玲奈と梨沙といつもいる。
だから最近は5人で登校をするようになっていた。
今日もいつもの様に5人で登校していた。
すると前に美月らしい人が前を通った。
あれは完璧に美月だった。
でも雰囲気が別人様だ。
最近あいつは元気がない。
俺はそれに心配している。
だが美月に声をかけようとするといつも気のせいか玲奈が邪魔してくる。
これは俺の考えすぎなのか?
俺は美月に全く話せない状態が続いていた。
美月を今1人にしたらいけなかったのに。
大会後 とある放課後―――
光琉「おーい!智也!あのあと美月とちゃんと話せたか??」
智也「光琉…実は…」
俺は智也から美月が来なかったことを聞いた。
衝撃だった。
智也「俺は…どうすればいいんだ?美月のこと信じられねぇよ。」
俺は美月が智也の元へいかなかったのは衝撃だった。
だがそれよりも俺は智也の言葉に腹を立てた。
確かに今回の件は美月が悪い。
でも…
光琉「なあ、智也。お前それ、本気で言ってんの?」
智也「何が?」
光琉「美月のこと信じられない?
お前は今まで美月をどれだけ待たせた!
美月はお前をずっと信じ続けてただろ!
だから…今度はお前が信じて待つ番だ!」
智也はこれを聞いてはっとした様だった。
智也「そうだよな…俺はいつも美月を待たせてた。
何回も何回も、それでも美月は俺を信じてた。なのに俺はたった1回で…
結局俺はまた逃げただけか。」
よかった。
智也はきちんとわかってくれた。
俺はそれが嬉しかった。
智也「なぁ光琉…俺は美月を待つよ。」
光琉「そうだな…あいつは人に頼らない。
だから俺たちであいつを支えないといけない。
そのためにもお前に何があったのかを教えて欲しい。」
智也「それはもちろんだ。ただ…ここに陽菜を呼んで欲しい。」
光琉「なんでだ?」
智也「俺は陽菜にも迷惑をかけた。陽菜は俺のためを思って美月を突き放した。陽菜はずっとその事を気にかけてる。だから…」
光琉「そっか。分かった。」
智也はすぐ陽菜をここに呼んだ。