教室―――
うん?
なんか話し声が聞こえるな。
そっとドアの窓から見てみると…
そこにはいつもの3人がいた。
なんか揉めてる?
私は3人の話声に耳を立てていた。
すると…
聞こえてきたのはショックな内容。
私は一瞬夢の中かと思ってしまった。
でも締め付けられる胸の痛さに嫌でも現実だと思わされる。
そっか、陽菜私の事そう思ってたんだね。
ごめんね…気づかなくて。
私って本当に自分勝手だよね。
最近陽菜が元気なかったのは私のせいなのかな?
でもね…でも、私は陽菜のこと信じてたよ。
そして、智也の言葉は今の私にはとても残酷な内容だった。
私をほっといても大丈夫なの?
私はずっと智也のこと信じてると思ってるの?
もぉ、無理だよ。限界だよ。
そこからどう帰ったのかは覚えてない。
気づいたら宿題も持たずに家の前にいた。
この日私は大切な2人の事を信じられなくなった…
翌日―――
はぁ…昨日あんなことあったからな…
学校行きたくないな…
光琉「美月。おはよう」
美月「光琉、おはよう」
光琉「なんか元気ないけど大丈夫か?」
美月「うん…」
光琉が1番昨日のこと知ってるのに私が心配しないからって何もなかったようにしてる。
凄いな。
やっぱり光琉はすごいや
光琉「美月?」
美月「光琉は凄いなーって思って笑笑」
光琉「何言ってんだー?笑笑」
そこからいつもの様にくだらない話をしていた。
光琉「あっ、」
美月 「うん?なに?」
光琉が急に話すのをやめたので私は気になって光琉の視線を辿ってみた。
すると。
そこには陽菜と智也が一緒に登下校する姿が。
陽菜「あっ、きぃ。おはよう☀」
智也「おはよう。」
3人は私が昨日の事知らないと思ってるから
智也と陽菜はこうやって話しかけれるんだ。
美月「おはよう…」
私って今までどうやってこの2人とはなしてたっけ?
あれ?
どうしてだろう…彼氏・親友の顔がまともに
見れないのはなんで?
智也「あっ、光琉。」
光琉「よぉ、智也。」
この2人もどこか気まずそうだった。
4人を取り巻くのは気まずい空気だけ…
今までこんなことなったことないのに…
全ての原因は全て私だよね…
みんな、ごめんね…
あー。智也と会うのは気まずいな…
でも美月はこのことは知らないんだ。
いつも通りでいないと!
そう、自分に言い聞かせ俺はいつもの様に美月に挨拶し、くだらない会話をしながら学校へ向かっていた。
でも…
陽菜と智也に出会ってしまった。
智也も、陽菜も気まずそうだ…
そりゃそうだよな…
でも3人とも美月がいるからいつも通りを装った。
美月は単純だからきっと気づかないだろう…
そう思って美月の顔を見てみると…
美月はとても悲しそうな顔をしていた。
それは今にも泣きそうな、寂しい顔だ。
なんで、美月がこんな顔をするんだ?
あいつはこの事知らないはずだろ。
俺は美月のこの顔をもう見たくなく手を引いて歩きだそうとした。
でも、誰かがそれを阻止した。
誰だと思い不思議に思って顔を上げて見ると…
なんと智也が美月のもう片方の手を掴んでいた。
智也も自分の行動に驚いていた。
美月「智也?」
智也「俺が彼氏だ。光琉が美月の手を引いて歩くのはおかしい。」
なんてふざけた事を言っている。
俺は腹が立った。
どこまでこいつは自己中なんだよ、
昨日は美月は放っておいても大丈夫だとか言ってたのに…
いざ、他の男が現れるとなんで彼氏ズラするんだ?
俺は智也にブチ切れようとした。
その時…
美月「もぉ、やめてよ…」
とか細い声が聞こえた。
美月を見てみると…
美月は大粒の涙を流していた。
光琉・智也・陽菜「……美月?」
光琉は私の腕を引いて歩き出した。
今ここにいるのが私はしんどかったからそれがとても助かった。
けど、智也は私の手を掴んで止めてくれた。
私はまだ智也のことが好きだからとても嬉しかった。
でも…
次に言われた智也の言葉が私の胸を鋭いナイフのように切りつけた。
私は智也の邪魔なんでしょ?
なのになんでそんな事言うの?
私はもう我慢の限界だった。
気づけば私は泣いていた。
美月「もぉ、やめて。智也は私をどうしたいの?
私は智也の道具なんかじゃない。
そうやって私を振り回すのはやめてよ…」
陽菜「きぃ!!
智也はあんたのことを思って行動してるのよ?
それを振り回しているとか言わないでよ。智也を振り回してるのはきぃでしょ?」
陽菜、やっぱり私の事そう思ってたんだね…
光琉「陽菜!お前何言ってんだよ!」
陽菜「私の思いは変わらない!
きぃははっきり言って智也の重荷になってんの、わかんない?」
智也「……」
やっぱり智也はなんにも言わないんだね…
それじゃ私わかんないよ。
美月「分かるわけない!!!!!
智也はいつもそう。
信じとけって言うだけ言っといて私に本当の事を何も言ってくれない。
結局私はただ待つことしか出来ない。それなのに智也の全部をどうやって知るって言うのよ!
その感じだと陽菜は知ってるんでしょ?
なんで彼女の私には言えないのに陽菜に言えるの?
私じゃ不安なの?私じゃ頼りないの?」
私は気持ちが爆発した。
智也「違う!」
智也は急に大声を出した。
智也「それは本当に悪いと思っている。けど、お前が頼りないとかじゃない。
俺はお前に心配をかけたくない。俺はお前が笑ってくれたらいいんだよ。」
美月「もぉ、やめてよ。」
陽菜「きぃ、智也は美月に笑ってほしいから1人で背負い込む事を決めたの。
私はそれに気づいた。智也を支えないとって思ったの。智也は何も悪くないんだよ…」
美月「だからこそ!
智也が辛くて苦しいからこそ私は頼って欲しかったんだよ。
私は智也の''彼女''でしょ?」
そう言って私は駆け出した。