「うける、反応いちいちデカすぎ」

「……っ、」

うっざ!!

あぁ、そうだよ。
認めるよ。
デカくもなるよ。

ずっと好きだった人に、冗談でも、そんなこと言われちゃ。

でも、好きだったわけで、今はそうじゃない。
別に遥琉とそういうことしたいとか思わないし、私には遥琉よりも好きな人がいるし!

2次元の男の子とか、依茉ちゃんとか。

とにかく、もう今は全然違うから。

こんな女にだらしのない男、こっちから願い下げだし。

「……キスしようよ、海風」

やめて。

遥琉の手が私の肩に触れた。

暑い。

エレベーターが止まってエアコンが効いていないこともあって。

遥琉に触れられたところが一気に熱をもつ。

やめてよ、触らないで。

そんな手で。

他の子をあんな風に触った手で。

正直もう考えすぎで脳はオーバーヒートだ。