「蒼湖!」

おもいっきりビックリして、全身が跳ね上がった!

声の主は緋色だった

「な、何!?脅かさないでよっ」

「誰もいないときに風呂に入るなよ!ぶっ倒れて死んだらどうすんだよ!」

出たよ、心配性!

「熱も下がったし、汗かいたからいいじゃない!」

「よくない!心配するだろうがっ」

「だから部屋でまったり入ってるんでしょーがっ!」









しばらく言い争いをした後、私は叔母さんの話や私達が考えた事を緋色に伝えた






「遺書?」

「そう…」

「何か…すげーな。いよいよ見えてきたんじゃねーか?ゴールが」

「もし、その逢坂さんって人が父親ならどうするの?」

「会うに決まってるだろ?」

「ほ、本気?札幌支社にいなかったらどうするの?」

「探すよ」

「会ってどうするの?」

「…別に、考えてない!」

「名乗るの?」

「…会ってみないと解らないな」

緋色の瞳の奥に寂しさが見えた

緋色の中では、きっとお父さんが父親であって欲しいんだよね?

複雑だよね…

沈黙が続いた