「同一人物だから、姉妹って事になったの?別人のフリをするために?」

「そう。整形させられたんだ。それにしたって、全部顔が変わるわけはないだろ?犯人にも狙われやすくさせるために姉ということにさせられて」

「そう…」

色々聞きたいのに、今は頭が真っ白で言葉が浮かんでこない…

国家権力って…

「碧依は、自殺した事を悔いてるし、俺は蒼湖を死ぬまで追い詰めた…だからそんな変な言い方したのかもな…」

「そっか…」

二人はそんな想いをしてまで結ばれたんだ



お、重い…



二人の恋愛の秘訣を聞こうとしたら、命の危険を経験した話になるなんて…

「スッキリしたか?」

「しないよ!逆に怖いわ!」

「何だ、そりゃあ…」

「だって、ってか、国家機密をそんなにあっさり話していいの?」

「まあ、良くないよな…」

ま、ま、マジで?

私も消されるかも…

「まあ、友情特典って事で。内緒にしておいて。」

「…う、うん」



そっか、だから内緒なんだ…

あんまり大きな声では言えない話