『緋色へ

緋色、お前が私のために生活費やら、お前のマンションやらを残しているのは知っている

残念ながら、子供に世話してもらうほどまだまだ落ちぶれてはいないので心配無用!

実はヨーロッパのある隠し銀行に、老後は何も心配しなくていいほどの蓄えがある

私は出所したら海外へ行って、自由気まま悠々自適の生活を送るつもりだから、あの部屋も、お金も、自分のために使いなさい

八ツ橋には、お前の母親名義の金を渡すよう頼んだ。お前が産まれたら渡すはずだった生活費だ。だから何も気にせず過ごしなさい』