「私の時に求人募集出してくれるといいんだけどな〜」

どうしてもあの病院に就職したい!



そんな事を話しているときだった



ピンポーン…



誰だろう?郵便?

二人で顔を見合せ、玄関へ向かった



「はい?」

「こんにちは。三條の弁護士の八ツ橋です…」


お父さんの?

後からやって来た緋色と、また顔を見合せ玄関を開けた

「八ツ橋さん…どうしたんですか?」

「こんにちは、緋色さん。今日はお父様からお手紙を預かって参りました」

「手紙?」

不思議な表情をする緋色…

「あの…、まず上がってください」

私が促して、とりあえずアイスコーヒーを出した

八ツ橋さんの額には、外の暑さがよく伺えたから



緋色は手紙を受け取り、じっくり見入ってしまう



何が書いてあるんだろう?



「…親父」

緋色はため息を漏らして、呆れたように呟いた

「ホレ、読んで」

「え?いいの!?」

「いいから…」

アッサリ言い切って私に渡した

「俺にそんなに頼りたくないんだな…」

緋色が残念がって呟いた