「それじゃあ、叔母さん、また来年!」

「うん、待ってるよ」

今日で最後

駅まで送ると言う叔母さんの申し出を断り、ロビーで別れることにした

「碧依ちゃんも、また来年ね」

「はい、今度は風邪なんか引かないようにしますね」

二人で笑う

「緋色、たまには様子、教えてよ」

「ごめん、ちゃんと連絡するから」

叔母さんは大きく頷いた


「じゃあ!」

「またね!来年ね」

タクシーに乗り込んで、駅に向かう

札幌までの切符を買って、私達は向かった



メールの住所まで…












「この辺なんだけどな…」

「さっきの交番の人、新人っぽかったよ?」

「さすがに新人でも、住所くらい解るだろ?」

「そうかな〜、怪しいよ?」

二人でテクテク歩いていると、ただの住宅街に入る

「まあ、大手の会社員なら、家持ってて当然か…」

「…にしても暑い…ジリジリくるよ〜」

「お前はまだ帽子かぶってるからいいだろ?」

「病み上がりなんだけど…」



二人で汗を拭いながら歩いた