「…わかりました。ありがとうございます」

通話を切った緋色が私達に目を向ける

「札幌にいるって。住所は今メールで送ってくれる」

「会いに行くの?」

「当たり前だろ?モヤモヤしたまま帰れねーよ…」

「何て話す気?」

「…解んない。会ってから考える」

確かに迷いのある瞳で私達を見つめる

緋色も自分の中でまだまとまっていないんだ…



本当のお父さんかもしれない人…



それから私達は、この話題を止めそのまま談笑した

途中叔母さんの旦那さん、叔父さんがお酒を持って登場して宴会は夜中まで続いた





次の日は約束通り観光に出て、街を散策したり、買い物をしたり、美味しいものを食べて時間を過ごした

緋色の事が気になったけど、笑っていたから…

とりあえず安心した