|《地獄のホームルーム》


私は、ホームルームが大っ嫌いだ。



今日は二年生になって一週間。
一週間で嫌いになるのもどうかと思う。でも、嫌い。
理由は、
クラスの女子だ。
ホームルームでは、進行をするルーム長という者がいる。それが私。あともうひとりいる。それが問題なんだ。名前は長橋カケルくん。別に悪い子じゃない。
ただ、私と仕事をしていると、クラスの女子はいつもうるさいことをいう。
この間なんか、
「カケルの声がかっこよすぎて、コトリちゃんの声が入ってこないー」
とか言い出した。
意味がわからい、
だから私は思った。
もう、カケルくんとは関わらない!!
本人には申し訳ないが、自分を守るため。別に好意がある訳でもないし。大丈夫。


そしてまた、そのホームルームが始まる。
これは私にとっての1番の難点だ。
今日はどう切り抜けるか。
ただ、私のわがままでカケルくんをい困らせるわけにはかない。
どうすればいいんだ。
そんなときだった。
「今日は長橋は休みだ。じゃあ、美門、よろしくな。」
あ、休みなんだ。
どうしたんだろう。
「今からホームルームを始めます」

何も無く終わった。
でもちょっと気になる。
先生に聞きに行こう。
「あの、せんせ……」
その時見えたものは、なかったことにしたいくらい。
先生はいなかった。ただ、クラスのリーダー。サチカが待ち伏せていた。そして、こう言ったのだ。
「あのさ、私たちカケル様のお見舞いに行こうとか思ってるなら、考え直しな。まあ、あんたなんかが行っても、カケル様を困らせるだけだし?フフッ」

なんて言われてもいもん!いくもんねー。

ダッシューーー

はぁ、はぁ、はぁ。疲れたー
「あの……」

私は思わず倒れそうになった。
可愛い、男の子……私を、呼んでいる。
「グハッ」
「え、大丈夫ですか!?」
すみません……
「あの、もしかしてカケルの言ってたコトリちゃんですか。」
どなた?
「こんにちは。カケルの弟のショウトです。」
弟さん!?
「こんにちは。あ!カケルくんのお見舞いに行きたいんだけど、いいかな?」
「はい!」

とまぁ、こんな感じで、走って逃げてきたかいがあったのか!



ショウトくんと昇降口に着いた時だった。
「うわー、可愛いー。名前なんて言うの!?」
ビックリした〜。
急にチャラそうな子が……。
「ソラ!?、何してる!?」
お友達か。
にしても、この学校はなんでこんなこ独特子が多いんだ……。
「あーいや、たまたまショウト見かけたら可愛いこいたから。」
またまたー。
彼女とかいるんでしょ?
「こいつ、モテるんだけどな。チャラいし。彼女いないとかなー」
聞こえてるっ。
「あ、家行くの?俺もー」

ということでなぜかソラくという子来ることに……。

なんやかんやあって、着いてしまった。
こわいよー。
「にーちゃーん。きお見舞いい来てくれた子がいる。コトリちゃんだって。知ってる?」
「はっ。バカ」
え、バカ!?……