今日も相変わらず、顔面のクオリティーが半端ない。



……いつも思うんだけど。

どうして唯奈ちゃんは、こんなにも大人っぽいんだろう。



本当に私と幼馴染……?

そもそも本当に私と同い年ですか……?



童顔のせいか、唯奈ちゃんと一緒に遊んでいると、よく姉妹に間違われる。



顔なんて全然似てないのに、やっぱり私が子供っぽすぎるせいなのかな?



「……楓音は子供っぽいところが可愛いんだから、いちいちそんなこと気にしなくていいの」



あれ……?

ナチュラルに私の頭と会話してない?



ポカーンとしていると、唯奈ちゃんが続けて口を開く。



「ていうか、楓音は人見知りしないタイプなんだし、その…えーっと……何とか君のことなんて無視して、クラスの女の子と話せばいいじゃん」


「斎宮くんね!もう、何回も話したのに忘れないでよ」


「あーはい。斎宮くんね、はいはい」



何だか受け流されたような気もするけど……まぁいいや。



「唯奈ちゃんの言う通りなんだけど……そのクラスの女の子が、ちょっと苦手というかなんというか……。気の強そうな子が結構いるし、いっつも固まって話してるから、話しかけにくいんだよね……」



言葉を詰まらせながら、言いにくそうに話す。



「あ~なるほどね~。女子って、ほんとそういうの面倒だよね。出来るなら男に生まれなおしたいもん」



とか言いつつ、全力でお化粧直してるよね?

……綺麗だからなにも言わないけど。



「機会があったら話してみるけど……。あんまり期待は出来ないかも……」


「まぁ……もうすぐ二年生になるし、あと少しの辛抱だよ」


「いやいやっ!まだ半年以上あるよ!?半年も私、独りぼっちだったら寂しくて死んじゃう!もし私が死んだら、唯奈ちゃんの幸せだけは祈るから安心してね!」


「いや、逆に一緒に連れてかれそうだから遠慮しておく」