太陽くんの優しさにジーンと胸を打たれていたが、困ったように苦笑いを浮かべ口を開く。



「多分もう良くなってると思うし、それにうつっちゃうといけないから、お見舞いは行かないほうがいいかも」



……ごめんね、太陽くん……。

ほんと、嘘をつくのはとても心苦しいんだけど……。



そのー…実は……メガネを装着するのを忘れてしまったのです。(白目)



だから、いま保健室に行かれるのは非常にまずいのです……。



「あ~それもそうかっ。じゃ、元気になったら改めて挨拶しよっと」


「う、うん。そうだね」



と、とりあえずセーフ……かな?

バレてないよね……?



優しい太陽くんに嘘をついてしまったことを、どうかお許しください…。



「そうだっ、今日の昼休みも一緒にご飯食べない?」


「へっ…あーその…ごめんっ、今日はちょっと用事があって……」



用事というのは、保健室に様子を見に行くことだ。



「そっか、残念。楓音と一緒にご飯食べたかったな~」


「ごめんね、太陽くん。また今度、食べよ……!」


「おっけー!約束したからなっ」



太陽くんの眩しい笑顔を見るたびに、罪の意識に蝕まれていく。



本当に本当に、申し訳ありません。(土下座)



私、朝桐楓音って、いつからこんな罪深き女になったのでしょう……?

……今度唯奈ちゃんの元で懺悔させてもらお。