斎宮くん……もっと私を頼ってよ。



私、斎宮くんのためにもっと何かしてあげたい。



いつも助けてもらってばかりだから……。

たまには、私にだって助けさせてよね……?



……今日みたいに、私に甘えてよ。



眠る姿を見て、そっと微笑を浮かべる。



そして、布団の端から見える手をギュッと握った。



私は、ずっとここにいるからね。

ずっと斎宮くんのそばにいるからね。



だから、いつでも私を必要として。

いつでも、私に甘えていいんだからね。



……もっと、斎宮くんの色んな表情を私に見せて……?



怒った顔も、笑った顔も。

呆れる顔も、冷たい顔も。



全部、全部、私に見せて。



ただの友達のくせに、こんな我が儘言ったら怒るかな。



……でも、それでもいいもん。

斎宮くんの文句は、この気持ちを伝えた時にちゃんと聞いてあげるから。