もうっそんなふうに照れちゃって~。

相変らず唯奈ちゃんはツンデレだなぁ。



と、ニヤニヤする私だが、きっと唯奈ちゃんも満更でもないはずだ。



「まぁ、どうしようもなくなったら、また私のところにおいで。こうやって話すくらい、いつでも付き合ってあげるから」



優しく口元を綻ばせ笑みを浮かべる姿に、胸がジーンとする。



「唯奈ちゃん……!すき……!」



そして唯奈ちゃんの優しさに愛が爆発する。



私、一生唯奈ちゃんについてく……!

四六時中唯奈ちゃんのことで頭いっぱいにするから……!



抱きしめようとしたら、それは丁重にお断りされた。



「そろそろ予鈴なるから、自分のクラス戻るんだよ」


「うん……!またね、唯奈ちゃん……!」



離れるのが寂しくて思いっきり手を振っていたら「今生の別れか」と唯奈ちゃんにツッコまれたので、大人しく自分のクラスへと戻った。



そして自分の席へと座り、次の授業の準備を始める。



あぁぁ~もっと唯奈ちゃんとお喋りしたかったなぁ。

相変らず綺麗だし可愛いし、いい匂いがするし……ムフフ。



つい変態染みた笑みを浮かべてしまい、誰にも見られてないかキョロキョロする。



そして、私の視線は隣の席で止まる。



あ、今日は本を読んでるんだ。

にしても、相変わらず猫背なんだね。



もう少しピシッと伸ばしたらいいのに!と、心の中で言っておく。



もしかして、本を読むのが好きなのかな?

なに読んでるんだろう、気になる。



チラチラと斎宮くんと黒板に視線を行ったり来たりさせる。