「どうしたんですか」 「は?」 「えと..腕、掴んだから」 「あぁ」 真顔が眉間にシワを集めていた様子がすぐになくなり安心する。 私を知らない彼が私の腕を掴んだ理由を聞こうとすると罰が悪そうにする。 「いや、そこに人が居たから」 「....」 さも当たり前というように言う彼に少し呆れてきた。 いつまで、つきあえばいいのだろう。