「....21、22」


自分より大きい手は悠が男子ということを証明していて、少し怖くなる。


目を合わしているから、悠はどう見ても男の子でその事実は変わらない。


だけど、握っている反対の手で撫でてくれるから深呼吸をして大丈夫になる。




「......29,30」


そんなことをしていたら、目標の30秒は終わっていて、パッと手を離す悠。


大丈夫と私に目線を合わせるために、かがんでくれるから安心する。

手を指さしているから見てみると震えている。