このミッションは私たち二人で考えたもの。


まずは、10秒だけ握る。

そしてクリアしたら10秒ずつ伸ばして一分たてば次のステージに進もうって話し合った。


ただ、その続きはまだ考えていないんだけど。


「1,2,3.....」


いつもこの時は息を止めてしまう。

悠の声しか聞こえない空間は不思議になってしまう。


手をギュって握ってくれて私に目を合わせてくれる。


その目は優しいけれど、けっして逸らさしてくれない。