「ごめん、あれは忘れて。私も頑張る」


そうだよ。 

克服することができれば、高校生活なんて楽しいことしかないんだから。

それに、絶対にこの人は自分の意見を変えようとしない。

今だって、目を合わせてくれないし、しゃべってもくれない。



「そっか」


やっと話してくれた、表情は変わっていなくとも、やさしい声になった。

これは許したことでいいのかな...。