「クッソ!
そんなもの壊したらいいんだよ!」


そう言って方向転換をして、なっちゃんの方に走る。

危ない!


「バーカ」


その男が腕を掴もうとした瞬間、なっちゃんは投げ飛ばした。


「ひょろっひょろのあんたが私に勝てるわけないじゃん。
出直してきな」


か、かっこいい。
さすがは柔道黒帯。


警察の人も後ろからきた。

「通報してくださり、ありがとうございます。
全く、18歳未満の学生をホテルに連れ込もうとするなんて。

君にも詳しい話を聞きたいから、時間もらってもいいかい?」

「はい....」


どうやらなっちゃんが通報してくれたそうだ。