もうダメだ..。力じゃ敵わない。
せめてもの抵抗で足を引きずる。
なっちゃんの言った通りだった。
そう思ったとき、前から聞き慣れた声がした。
「ねえ、あんた何してるの?
どう見ても嫌がる女の子をラブホに引き摺り込もうとしてるようにしか見えないけど?」
その声に前を見ると見慣れた私の友達の姿。
「なっちゃん!!!」
「は?おいどういうことだよ。
知り合いか?」
ポリフェノール21さんはオロオロしている。
「どういうことだよって?
こっちが聞いてるんだけど。
何しているの?ってね」
彼の怒鳴り声にも負けず、なっちゃんは真顔で聞き直した。
「ど、どういうことだって.....?
俺たちは付き合ってるんだよ!
二人でこういうところに入るのは普通のことだろ!?」
彼も負けんと対抗する。