どういうことか全然わからなかった。

ただ、


「まあバレちゃったなら仕方ないね。
はい、ここ着いたし入ろうか?」


この人が、


「キャラメル☆りぼんちゃん、初めてだよね?
大丈夫大丈夫、俺優しくするしさあ」


優しい人ではないことはわかった。

ホテルに連れ込もうとする彼から逃げ、走る。

彼は必死に追ってくる。


「は?!
おい何逃げてんだよ!
お前だってわかってついてきてんだろ?!」


男の人の足に追いつけるわけもなく、すぐに捕まった。


「いやっ」

「ほら、もう逃げても無駄だから。
俺たち付き合ってるんだろ?
だったらこれくらい普通だから、な?
大人しくついてこいよ」


叫ぼうとすると口を塞がれ、無理やりホテルに入ろうとする。