パッと目が覚める。
「おはよう、姫さま。
よく眠れた?」
その声に横を見ると、マシューがいた。
マシューは私のご飯を毎日作って持ってきてくれる、私よりも3歳下の男の子だ。
白くふわふわしている髪はいつまでも触りたくなるし、いつ見てもかわいい。
「マシュー、おはよう?」
「朝ごはん、持ってきたよ。
でもその前に顔を洗って、そのひどい寝癖を治した方がいいのかな?」
マシューはニコニコしている。
かわいい。
「ってひどい寝癖?!
そんなにひどい?」
そう言いながら髪を触ってみる。
うん、なかなかに酷そうだ。
相変わらずニコニコし、朝ごはんを机に並べてくへているマシューを尻目に顔を洗いに(ついでに寝癖も直しに)行った。
鏡を見ると分かる。
すごい寝癖だ....。
というか私昨日お風呂入ってない。
汚い....。