現代の世界の勉強だったらもっと面白いかもしれないけど、毎日他の国の歴史ばっかりつまんないわ。


「姫様、今を生きるためには過去を知ることも大事。

 無知は何よりも..」

「無知は何よりも恥ずかしいと思え。でしょ?

 聞き飽きたのよ!その言葉は」


表情を変えず、いつもの言葉を言おうとするケイティの言葉をプリプリしながら遮る。


「よーくわかってんじゃねえか。

 じゃあ今から無知じゃなくなるために勉強、だな?」


プリプリぷくぷくと怒っている私の肩に後ろから手が置かれる。


ヒイイイイ、アランが...アラン様が怒っている。


「つ、つまらなくなんてないわ。

 毎日勉強楽しいナァ??」


少し棒読みになりながらもそう言うと、アランが作られた笑みを浮かべる。