「ってことで、はい捕まえた。

 今日も大人しく勉強するぞ」


「ク○ォォオオオ!!!!」


叫ぶ私の顔はさぞかしやばいものだったのだろう。


「仮にも姫が汚い言葉遣いと汚い顔をするんじゃない」


そう言いながら私を引きずる隣のアランはすごくドン引きをした顔だった。




しばらく歩いていると、庭師のケイティが前から歩いてきた。

ケイティは小さい時から城にいる。

身長は190センチくらいで堅いのよく、一見怖いけど優しく頼れるみんなのお兄さん。


アランに引きずられる私をみるや否やこの状況を全て把握したようだ。


「姫様は今日も捕まったの?

 毎日毎日懲りないね、諦めて勉強してしていたらいいのに」


その顔からは感情をあまり感じられないが、明らかに呆れている。


「だって勉強つまらないんだもの。

 世界中の昔の話なんてされてもねえ。

 私は今を生きる女よ?!

 昔のことなんてしてても仕方ないの!」


後ろに先生もしてくれているアランがいることも忘れ、ついつい愚痴を言ってしまった。