枝を拾って、海音が戻ったブランコの前に、


“メリークリスマス!”


と、大きく書いた。


ラッピングされたネックレスの箱を取り出して、海音に差し出すと、


『ありがと。開けていい?』


うん


『すげ〜いい!マジで嬉しいわ』


安物で申し訳ないけど、喜んで貰えて良かったー


『ね、着けて?』

と、いつも以上に甘えた声を出す海音


このイケメンにこんな風に頼まれて、断れる女子がこの世にいるのだろうか。


ネックレスを受け取って、海音がしたてくれたみたいに後ろに回ろうとすると、


『だめ。こっちから。』


と、腕を引いて正面に戻されてしまった。


しょうがないから、前から手を回して付けようとするけど…


恥ずかしくて少し距離を取っているせいで、見ずらくてなかなかつかない。


それどころか…海音がブランコ座ったまま、だんだん後ろに下がるもんだから…