「はいっ」
「あ…うん、ありがとう」
「なにが?んー…じゃ俺ペンギンにするかなっ」
「え……?」
見ると、小林くんは蓋のガラス細工がペンギンになってる星の砂を手に取っていた。
「小林くんも買うの?」
「うん…え、ダメ?引いた?」
「いや…引いてはないけど…」
「いいじゃん、今日の記念ってことで」
「……うん」
そして私達はレジへ向かった。
こんなの…ほとんどお揃いみたいなもんだよね…。
こんなの……友達じゃなくない…?
私は、自分の胸がキュッと締め付けられる気がして、胸に手を当てていた。
そうして私達は、こんな曖昧な関係のまま日々を過ごしていた。