そして、また月曜日がやってきた。


仕事の帰り、私は少しそわそわしていた。


小林くんの顔見られるかな…。


でも、普通でいないとおかしいよね…。


って、なに意識してるの私!?


そして、小林くんが乗ってくる駅に電車が停まった。


私は自然と胸に手を当てる。


なんで…胸がドクドクいってんの?


「早瀬…?」


左側からの声に、私は一瞬ビクッとする。


顔を向けると、Yシャツのみの小林くんが立っていた。


「あ…おつかれさまっ」


「おー…おつかれ」


小林くんは、私の隣のつり革に掴まる。


「スーツ上着ないんだね?」


「あーもう夏だからな」


「そうだね…気づいたら早いよね…年々」


「どこのおばさんだよっ」


「う…るさいなぁー」


「……ぷっ」


「えっ?なに…?」