少しして、行き交う人も少なくなってきて、小林くんが立ち上がる。


「飲み物買ってくる、ちょっと待ってて」


「うん…ありがとう」


私は、すぐそこのコンビニへ向かった小林くんの背中を見つめる。


また、カッコ悪いところを見せてしまったな…。


そして、小林くんが買ってきてくれたお茶を二人して飲む。


「ごめんね…人前でしたね…」


「あー…うん、多分行き交う人は俺が泣かしたんだろうなって、思ってただろうなぁー…はぁー…」


「ふふっ…」


「おい、なに笑ってんだよっ」


「ごめんごめん、本当に…」


「まぁー…いいけど?」


「……小林くん、私…古田のこと忘れられない分けじゃないの…」


「……どういうこと?」


「自分に…後悔してるんだ、さっき泣いてて気づいた」


「後悔って?」


「んー…どうして、もっと早く伝えなかったんだろうとか…どうして、あんなこと聞いてしまったんだろうとか…」


「……」


「でもね?きっとやり直したとしても、私は同じことを繰り返すんだろうなって思うの、きっと…」