私はつり革に捕まって、立ちながら電車の窓の外を見た。
そしてドアが開き、人が入ってくる。
小林くんは、私を見つけたら声をかけてくる。
乗車する人が落ち着いた所で、電車が発進した。
今日…いないのかな?
そう思って再び窓の外を見ると、誰かに肩をたたかれた。
「早瀬っ」
その声に私は振り向く。
「小林くん、乗ってたんだ」
「隣の車両から来た、入口が混んでてさ」
「そっか、お疲れ」
「あぁ、そっちもお疲れ」
「まだ水曜だねー」
「なぁ?長いよっ」
「ははっ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…