「考えて…なかった、そんなこと」


「まぁー…小林くんもそこは気使うでしょ、さすがにいらない心配か、ごめんっ」


「ううん、気にしてくれてありがとう」


そっか、そもそも”引きづってる古田の友達の小林くん”って思ってたけど、土曜日二人で遊んだら、なんかその枠は外れたかも…。


まだまだ、男友達ってところは遠いのかもしれないけど、なんだかんだ、小林くんの行動のおかげ…?

ーーー


小林くんと会ってから、だいたいの事が見えてきた。


朝の通勤電車の時間は違うこと、私はほとんど定時で帰るけど、小林くんは時々残業があり、帰りの電車も会わないこともあること。


そして、今日は週の真ん中の水曜日。


私は、帰りの電車にいつものように乗っていた。


私の方が職場が遠いらしく、次の駅がいつも小林くんが乗ってくる駅だ。