幸子




「幸子ーー!!今日も疲れたねーー」

うん疲れたよ……。
空いた時間も手紙のこと考えてたからなぁ


「あ。そーだ!私さ、拓真に用事あるんだけど。ついてきて!!」

え、そんなの、司くんにあっちゃうじゃない。

「でも……」
「手紙。書いたんだろ?渡してこいよ。
あいつについていくついでにさ」


「松本くん……。うん。わかった。」

こうして司くんの教室へ。



「あ!拓真!!と、夏ちゃんーー!!」

「あ、ねぇちゃん。いまいいタイミングだぜ。」




なんて、こそこそ話してるなんて私はわからない。


「あ!幸子!!司くんいるよ。
私は拓真と帰るから!買い物手伝わせないと!」


「え!!ひとりなんて……」

「幸子。頑張るんでしょ?
手紙渡してきなさい。松本も言ってたでしょ」


そ、うだよね。


司くん傷つけたままはだめだよ。


「うん。いってくる」

「うん。がんばって!」
「がんばってください!!」


告白するわけではないけど、
私にとっては重要なことだった