「おーい、拓真!おはよ!!」
「おはよ。」



俺はあの日から先輩を避けることにした。

とはいっても、そもそも三年生と二年生が
会う機会なんて少ないけど。、



「なあ、司。お前もう先輩のこと嫌いなのか?」


真剣な表情で聞いてきた。


「嫌いになれたら楽だけどな……、

図書館をみれば先輩の勉強する姿を
思い出すし、帰り道をみれば
先輩との会話を思い出すし……、大変だよ」



ニヤニヤしながらみてくるなっての!!




「おーい!おはよう!」

「あ、上川!おはよ。」


最近、部活のことでなにかと
よく話す上川。



ほんとしっかりものだわ。





「おい、お前最近、夏とばっかしいるよな。」


「こら!なにはなしてんのさ!拓真!」

そして、上川は拓真と小学校からの付き合いだ。

そんで、拓真の好きな人。





「部活のメニューきめねーといけないからな。先生が産休とるらしくて」


「なんのはなし??あ、さては〜〜
嫉妬してるなぁ〜〜」



なんて上川がからかうもんだから
拓真の顔が真っ赤だ



「は!はぁ?俺が嫉妬?
ふざけんな!してねーよばか!!」



「どんまい、拓真」