小学校から別々で、それからもう二度と会うことはなかった。





…なのに。





「ほ、ほんとにハヅキなの…!?」




あの頃のハヅキは女の子みたいに可愛くて。




「そうだよ?さぁちゃん」





まさかこんなにイケメンに成長するなんて…!!!






「ほんとひどいよねー。さぁちゃん追いかけてわざわざ転校してきたのに、全然気づいてくれないんだもんなー」



「だ、だって…っていうか追いかけて…!?私を!?」



「そ。理由知りたい?」



「理由…?」





ふっと笑ったイケメン転校生――ハヅキが近づいてくる。




私の耳元に唇を寄せて。




囁いた。






「ふ・く・しゅ・う」